Q.頭痛の種類と診断方法にっいて教えてください。
頭痛は、片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛のような痛みの治療が中心になる「一次性頭痛
」と、クモ膜下出血|脳腫瘍などの頭蓋内疾患、頸部疾患などの疾患が頭痛の原因になって
いる「二次性頭痛」に分類できます。「二次性頭痛」には命にかかわるような危険な頭痛がありますが、残念ながら痛みの強さや場所などで判断することはできません。片頭痛持ちの方で、鎬痛薬が効かないため来院され、検査でくも膜下出血と診断されることや、逆にくも膜下出血であろうと予測して検査を行っても異常がないことなどは時々あることです。頭痛診療でまず必要なことは「二次性頭痛」を除外するこど?す。その上で、十分な問診,診察を行い、たくさんある一次性頭痛から診断し治療を進めていきます。
Q.市販の頭痛薬を使っていますが、なかなか治りません。
市販の頭痛薬は鎮痛剤ですので、頭痛の原因がなくなるわけではありません。「痛みを和らげる薬」ですので、急に起こった軽度の頭痛であれば有効ですが、生活・仕事に支障をきたす頭痛の場合十分よくならず、我慢して仕事をしたり、暗い静かな部屋で数時間寝ていることも多いと思います。市販薬だけの治療で避けないといけないことは「薬を乱用してしまう」ことです。月に10〜15日以上鎮痛剤を内服するようになると、鎮痛剤が徐々に効かなくなり“頭痛をこじらせる8ことがあります。特に女性の方は生理前に頭痛がある方も多ぐどうしても鎬痛剤の使用頻度,使用量が多くなる傾向にあります。このような方は、ぜひ一度頭痛クリニック,頭痛外来などへご相談をしていただき、漢方薬や予防薬を使用しながら、痛くなる回数を減らすような治療をお勧めします。また、50歳以上で発症した頭痛や6か月以内に発症した頭痛、今までとは違う頭痛、徐々に増悪する頭痛、5分以内に痛みがビークに達する頭痛、頭痛以外の症状(めまい、しびれ、発熱、嘔吐など)を伴う頭痛などは注意が必要ですので、一度精査をお勧めします。