当クリニックは無床診療所ではありますが、1.5T MRI、マルチスライスCT、エコー等を備え、脳神経救急疾患の早期診断と頭痛精査、脳卒中等の再発予防、パーキンソン病、認知症など慢性脳神経疾患の診断、治療を適切に行うことで、【外科医の目と技を持つ脳神経系総合医】として地域の皆様から信頼いただけるクリニックにしたいと考えております。
診療案内 guideline
外来診療
緊急疾患の鑑別のため、CT、MRI検査が必要な方には、出来るだけ受診当日に検査を受けていただき、結果説明まで迅速に行います。
生活習慣病の診断、治療
脳卒中、心筋梗塞、狭心症の原因で高血圧、高脂血症、高コレステロール血症、高尿酸血症、糖尿病などです。できるだけ目標を示しながら、脳卒中ゼロを目標に積極的に治療していきたいと思います。また、睡眠障害(特に睡眠時無呼吸症候群)は高血圧や頭痛の原因になっていることもあります。朝から頭痛がある、昼間に眠たい、熟睡感がない、いびきがひどい、睡眠時に呼吸が止まっていることがある、などの症状がある方には積極的に検査を行っております。
頭痛
症状をお聞きして、片頭痛、緊張性頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛(群発頭痛など)、その他の頭痛などを適切に診断します。慢性頭痛の場合、発作軽減のため、予防薬での治療を行いますが、頭痛増悪の原因も検討していきます。
当院では頭痛発作軽減を目的にウォーターベッド、低周波治療、スーパーライザーでの星状神経節照射療法を保険診療にて行っております。
認知症、物忘れ
認知症を起こす疾患は様々です。脳神経外科領域では慢性硬膜下血腫、水頭症、脳腫瘍が有名ですが、自己免疫疾患、代謝性疾患、内分泌疾患でも認知症様症状は出現します。原因次第で症状が改善する可能性もありますので、まずは原因の検索を行います。また、アルツハイマー病、レビー小体型認知症に関しては1.5T MRIで脳萎縮程度を評価するVSRAD advanceを導入しており、補助診断として使用します。
脳卒中
脳出血、脳梗塞、くも膜下出血を脳卒中といいます。脳出血は動脈硬化が原因であるものがほとんどですが、まれに脳血管奇形や動静脈の短絡などが原因となるものがあります。脳梗塞の原因は、脳血管狭窄や頚部血管狭窄が原因のもの、心疾患や不整脈が原因でおこるもの、脳の毛細血管が原因のものの3つに分類されますが、内服薬や手術で予防可能なものもあります。くも膜下出血の原因は脳動脈瘤破裂、脳血管奇形、脳腫瘍などが原因です。発症前に検査することで予防できることがあります。当院では脳卒中の予防を積極的に行います。
時々字が書きにくい、しゃべりにくい、歩くときに足を引きずっている、まっすぐ歩けない、力が入らない、めまいがする、字が読めない、ものが二重にみえるなどの症状がある方はご相談ください。
脊髄疾患
頚部痛、腰痛、歩行時のふらつき、手足のしびれ、痛み、脱力、排尿障害などが主な症状で、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などです。内服薬、保存的加療で改善しない場合は手術が必要となります。当院では神経症状とCT、MRIの画像診断で適切に診断します。
パーキンソン病、パーキンソン症候群、不随意運動症
手のふるえ、表情が硬い、歩行が遅くなってきた、動きがぎこちない、字が書きづらいなどの症状がある場合はご相談ください。不随意運動症、パーキンソン病やパーキンソン症候群の可能性があります。内服薬で治療が可能なものもあります。
頭部外傷
頭をぶつけた、追突事故にあった、頭をぶつけたがそのことを覚えていない、脳震盪をおこした、などのエピソードがある方はご相談ください。
特に脳震盪後、短期間で繰り返す頭部打撲は、セカンドインパクト症候群を起こし救急疾患である急性硬膜下血腫を起こす可能性があります。特にスポーツによる脳震盪などの際には注意が必要です。
また、脳震盪後には頭痛・めまい・集中力低下・健忘症・うつ病・感情鈍麻・不安などを起こす脳震盪後症候群の可能性もあります。